ACT-1 |
01 オーヴァーチュア → ■ |
真っ暗な闇の中突然鳴り響く音楽、どこからともなく現れていつのまにか隣にいる猫、そして、なんかちょっと変わってる・・と思っていた客席があっという間に猫の溜まり場と化す・・・
「何事!?」・・・とキョロキョロしていたら、いつのまにか舞台の上には光る円盤。そしてその下から一匹のスレンダーなメス猫が姿をあらわします。円盤の上昇と曲に合わせてゆっくり、しなやかに立ち上がり、曲が終わると同時に両腕を上に突き上げてポーズ。・・・息をするのも忘れそうになるオープニングです。 |
タントミール
ワインレッドのスレンダーなシャム猫。「タント」♪
オーヴァチュアのラスト、舞台中央でゆっくり立ち上がる神秘的な姿がとても印象的。ソロナンバーはないけど、ダンスナンバーでの活躍も多く、とっても印象的な猫です。
2幕頭のタントは、上手から登場すると鉢合わせた猫にものすごく威嚇されちゃうんだけど、表情ひとつ変えずにふいと方向を変えて行ってしまう・・・そのクールさがたまらないのです♪ |
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02 ジェリクルソング → ■ |
闇の中からすすすと進み出る猫。車のサーチライトに照らされると、身をすくめる・・・
静かに音楽が鳴り出すと、あちこちから姿を現す猫たち・・・リーダーがゆっくり中央へ歩み出る・・・そして大きく手を広げて歌い出す。
♪産まれたのか?♪
・・・次々と猫が登場し、徐々にパーティーが盛り上がっていきます。 |
マンカストラップ
グレーと黒の縞模様。ゴミ捨て場に集う猫を束ねるリーダー猫。「マンカス」♪
彼の第一声で物語が始まります。
彼自身の物語が語られる事はないけど、進行役をこなしたり、他の猫を紹介したり、犯罪猫に果敢に立ち向かったり、あるシーンではとってもおちゃめなヤクザものを演じてみたり、劇中劇では海賊の手下になったり・・・大活躍。彼の好きなシーンを挙げだすときりがないので、またおいおい・・・ |
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03 ネーミング オブ キャッツ → ■ |
「猫に名前をつけるのはとても難しい事なのです」・・・猫たちが客席に下りて語り出します。威厳のある、顔を上げて生きるための本当の名前、唯一のその名を、猫は求めている。
猫たちがいなくなると、月の光を浴びてヴィクトリアが静かに踊り出します。そこへゆっくりと近づくミストフェリーズ。・・・再び猫たちがステージに集まり、舞踏会! 最後にリーダーマンカストラップが宣言します。
年に一度のお祭りを楽しもう! 今夜、遥かなる天上の世界へ迎えられるただ一匹の猫が選ばれる。 |
ヴィクトリア
優雅で美しい、真っ白いメス猫。月の光を浴びて踊る姿がとても印象的。「ヴィク」♪
トップダンサークラスの役者が演じる役なので、華麗に舞い踊る猫たちの中でもひときわ光る存在。
私は個人的にクールな一匹狼のイメージがあるんだけど、娼婦猫グリザベラが登場した時思わず近付こうとして他の猫に止められちゃったり、つっぱり猫ラムタムタガーの取り巻きの中にいたり、今イチつかめない。 |
コリコパット
ヴィクトリアのソロの後、ミストフェリーズに続いて登場。ヴィクトリアとデュエットで踊ります。ダンスが得意で毛並みの美しいこの2匹のデュエットは、ため息がでるほど素敵。
最近何故か面長で長身の役者さんが演じることが多い、超美猫です。「コリコ」♪ |
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04 ジェニエニドッツ-おばさん猫 → ■ |
ミストフェリーズが古いオーブンのふたを開けると、中で寝ていたのはおばさん猫ジェニエニドッツ。マンカストラップが ♪朝から晩まで座り続けて動けなくなっちゃった・・・横着しすぎた罰だ♪ と紹介するけど、実は寝ているのは昼間だけ! 夜になるとねずみやゴキブリのしつけに大忙しなのです。
見所はおばさん猫の早着替えとゴキブリ軍団のタップダンス! ステージが一気ににぎやかになり、ただひたすら楽しいナンバーです♪♪♪ |
ジェニエニドッツ
朝から晩まで座りつづけているけど、夜になるとネズミやゴキブリのしつけに大忙しのおばさん猫。「ドッツ」♪
普段は黄色地に赤い縞模様のレオタード姿だけど、おばさん猫のナンバーのときはさらにカラフルな毛皮を身にまとって踊ります。おばさんがテンション高くはじけてくれればくれるほど楽しくなります♪
1983年の日本初演以来、ずっとこの役を持ち役として今でも演じ続けてこられた役者さんがいらっしゃいます。その出演回数は4000回以上。「放○記」の森○子さんなんて目じゃありません(笑) |
ジェミマ
白地に黒とオレンジのメス猫。おばさん猫を紹介したり、娼婦猫グリザベラの境遇を歌ったり、自身のソロナンバーはないけどいろんな場面で活躍します。
長老猫が登場した時に、「迎えに行かせて」とマンカストラップに甘える姿も、とってもかわいい♪♪♪ |
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05 ラム・タム・タガー-つっぱり猫 |
突然!空を突き破って登場するのは、色気ムンムンのつっぱり猫ラムタムタガー!
さっきまでおばさんと楽しくタップを踏んでいた三匹のメス猫も「にゃぁぁぁ〜ん」とメロメロ。他のメス猫も次々と現れあの手この手で迫るけど、タガーはまったく相手にせず自由奔放傍若無人。オス猫は呆れ顔、子猫のシラバブはキョトンと「何?このヒト???」(笑)
やりたい放題のタガーは、客席から気に入った女の子をステージに引っ張り上げぐるぐる振り回して踊ります。・・・その子をエスコートしてもとの席に返すときのねー・・・メス猫たちが怖い怖い(^^;
最後は ♪忠告なんてそいつは・・・ご無用っ♪ で〆! |
ラム・タム・タガー
あまのじゃくなプレイボーイ猫。「タガー」♪
全身黒毛に胸元と右足が豹柄、胸元には茶の襟巻きがふさふさしています。奔放で一匹狼な反面、長老オールドデュトロノミーを紹介するナンバーを歌ったり、長老がさらわれて皆が途方にくれている時に先頭にたったり、実はとっても頼れる猫です。日本初演の時は「わかりやすく、プレスリーのイメージで」真っ白い猫だったけど、1998年のリニューアルで今の衣装になりました。 |
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06 グリザベラ-娼婦猫 |
突然重々しい音楽に変わり、下手からみすぼらしい格好の猫が近づいてきます。かつては娼婦、いまは落ちぶれ年老いたグリザベラ。皆からうとまれ、さげすまれ、差し伸べた手に誰も触れてくれません。激しく威嚇するディミータ。近寄ろうとする猫を制するマンカストラップ。タンブルブルータスにいたっては、手を差し伸べると見せかけてさっと引く冷たさ・・・
「まさか本当にこの女があのグリザベラか」という声を背に、静かに去って行きます。子猫のシラバブは、マンカスに寄り添いながらその姿をじっと見つめます。 |
グリザベラ
年老いた娼婦猫。「グリザ」♪
かつては名のある娼婦だったけど、今はさげすまれ、誰からも相手にされない。醜い毛皮を引きずって歩き、懸命に手を差し伸べる一方で、「これがあのグリザベラか!?」と言われてもコートの襟をきっと直し、静かに立ち去る姿は気高く美しい。
「メモリー」に酔いしれてください。・・・1幕の「メモリー」と2幕の「メモリー」の歌詞の違いに注目。 |
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07 バストファージョーンズ-大人物? |
「いらっしゃーいっ!」・・・グルメでリッチなバストファージョーンズが客席から登場。粋でキザな町一番の金持ちで、政治と食べることが大好き。ジェニエニドッツがちょっと皮肉まじりに彼を紹介します。オス猫たちは裏であっかんべーをしながらモミテでゴマすり、ご馳走のおこぼれにあずかります。
マンカストラップとメス猫は、そんな様子に古タイヤの上から冷ややかな視線・・・このとき密かにハーレム状態なマンカスがとってもお気に入りです。上手ではジェリーロラムとシラバブが仲良くおこぼれを待っています。体の色もよく似たこの2匹・・・まるで姉妹のようでとってもほほえましい♪♪♪ |
バストファージョーンズ
お金持ちで政治が大好きでグルメ三昧、艶やかな黒い毛並みと脂肪をたんと蓄えた紳士猫です。登場すると、客席に赤いカーネーションを投げるニクいおじさま。多くの取り巻きを従え、「政府の委員を頼まれたんだ」と、とってもご満悦です。犯罪王マキャビティの気配がすると、一人逃げ遅れステッキ代わり(?)のスプーンをぶんぶん振り回しちゃったりして・・・とってもおちゃめ♪ |
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08 マンゴジェリーとランペルティーザ-小泥棒 |
犯罪王マキャビティの気配におびえ、だれもいなくなったゴミ捨て場に現れた2匹の猫。こそ泥ペア、マンゴジェリーとランペルティーザが意気揚揚と歌い始めます。
・・・ 自分達は「悪名高きカップルだ」 「はやてのように現れはやてのように去って行く」 「二人の仕業は泣き寝入り!」 ・・・ でもその「悪行」はどこかユーモラス、憎めない小泥棒です。
たった2匹でアクロバティックなダンスをしながら歌うこのシーン ・・・ CATSの中でも特にキツイナンバーです。 |
マンゴジェリー
「マンゴ」♪ 赤毛に黒い縞模様、頭は真っ赤。体の模様がディミータとよく似ていて、ディミータを大柄な女優さんが演じることが多いのでぱっと見見分けがつかなかったりします(笑)
ランペルティーザと息ピッタリのダンスを見せてくれるほか、2幕の劇中劇では海賊グロールタイガーの手下にも扮しています。 |
ランペルティーザ
「ランペル」♪ 黄色に黒い縞模様、頭は真っ黄。両目の回りが青いのも特徴。とても小柄な猫で、ジェニエニドッツのナンバーではシラバブやカッサンドラと共にネズミに扮しています。いつも元気いっぱい、とってもかわいらしい猫♪ |
2匹とも、このナンバーではトラ縞のベストとソックス&豹柄のスカーフを身にまといます。 |
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09 デュトロノミー-長老猫 |
普段は街の教会に住み、日向ぼっこが日課の長老猫がついに姿を現します。
スキンブルシャンクスが彼をエスコート。マンカストラップとラム・タム・タガーが彼を紹介する歌を歌います。
♪幸せ 彼と共に生きる喜び 皆の祈り集める 彼こそはオールドデュトロノミー♪
早く彼の元に行きたいとねだるシラバブとジェミマをマンカスが優しくなだめ、タイミングを見計らってぽんと背中を押してあげるシーンはとってもとってもお気に入り♪♪♪
オールドデュトロノミーが登場すると、いよいよ舞踏会が始まります!! |
オールドデュトロノミー
皆から慕われている長老猫。天上に昇るただ一匹の猫を選ぶという重要な役どころです。2幕では犯罪王マキャビティにさらわれてしまいますが、ミストフェリーズが見事探し出し、無事猫たちの元に帰ってきます。長いコートを身にまとい、いかにも長老といった風貌だけど、「ジェリクルソング」のナンバーの時は他の猫同様レオタード姿です。そして、他の猫といっしょにリーダー・マンカスの話を聞いていたりして、とってもおちゃめ♪
オールドデュトロノミーのはずなんですが、劇中ではどうしてもオール・デュトロノミーとしか聞こえなかったりします(笑) 「デュトさん」♪ |
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10 ジェリクル舞踏会 |
「舞踏会の仕度を!」
マンカスの一声でジェリクル舞踏会が始まります。・・・見所はすべて♪ ただただ楽しんでほしい。
懸命に手を伸ばすも拒絶され、遠くから見つめるしかないグリザベラの姿も見逃さないでください。 |
タンブルブルータス/カッサンドラ
ペアでいることが多い2匹。マキャビティが登場した時は、タンブルブルータスがカッサンドラをかばう姿も見られます。頭は2匹とも短毛でオールバック、グレーに黒の縞模様と、よく似ています。ジェリクル舞踏会でのデュエットは見所のひとつ。あと2幕最初の2匹のラブラブぶりは、観ているこっちが照れちゃうほど♪♪♪ 「タンブル」と「カッサ」♪ |
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11 メモリー |
再び拒絶されたグリザベラが、想いをたくし「メモリー」を歌います。誰にも聴いてもらえず、静かにその場を去るグリザベラ。しかしそこにはじっと見守るオールドデュトロノミーの姿が・・・ |
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