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- 曲げ木 #14 -

 #14 -曲げ木シリーズ-
(1859)

デザイン:
ミヒャエル・トーネット

2001年「EXCITING SUMMER」&「TheAmazingDP」の「Nice Vibe!」2002年「the NEXT EXIT」の「Angelize」で使われている椅子。どこにでもある何のへんてつもない椅子だけど、その「どこにでもある」ことに大きな意味があります。
 
トーネットの曲げ木のシリーズの中でも、この#14は1859年に第1号が発表されて以来世界中の人々に愛され、販売数は2億脚を越える大ベストセラーとなっています。
 
トーネットの曲げ木のシリーズがもたらしたのは、まず木を蒸気で蒸して曲げる“曲げ木”の技術。それまでの椅子の曲線は職人の手で削り出したものであり、トーネット以前の椅子は工芸品ではなく美術品、一部の特権階級のための“権威の象徴”でした。
 
木を曲げることで美しい曲線を生み出すことに成功したこの椅子は、たった6つのパーツからなるシンプルな構造で、木ネジとスクリューボルトで簡単に組み立てられ、十分な強度がありながら軽くて持ち運びにも便利。さらに供給量の安定したブナやナラを使うことで、大量生産と低価格を実現し、椅子を“特権階級の権威の象徴”から一般消費のレベルまで引き下げる事に成功しました。
 
 
なめらかで美しい曲線、シンプルで視覚的に邪魔にならずインテリアにすっと溶け込む姿。チャップリンの作品をはじめ多くの映画の名場面で使われているほか、世界的に有名な建築家が自分の造り出した空間に好んで取り入れたり、巨匠ピカソも曲げ木のロッキングチェアを愛用していたとか・・・
 
椅子の歴史に革命をもたらしたともいえるトーネットの曲げ木。当の椅子自身は常にさりげなくそこにあって、「わしそんなこと知らんもんね」とでも言いたげです。
 
ダンスの中でこういう椅子が“さりげなく”使われていると、なんだかうれしくなります。さりげないんだけど実はすごいんだよ♪♪♪・・・なんてね
 
 
ワタクシゴトですが、インテリアに興味を持ち始めて最初に憧れたのがこのトーネットの曲げ木のロッキングチェア。「いつかこれを家に置きたいなぁ・・・」と今でも思っていますが、そのときには「#14もぜひ一緒に・・・」と、思っちゃったりなんかしてます。
 
 
 
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