気まぐれイジリー
 
イジリー美術館特別展示作品 「ヴィーナリの誕生 <The Birth Of Venari>」
 

ユキンドロ・ポッチャリ(1878〜1978) イジルー美術館蔵
この世に知らぬものもない名画中の名画「ヴィーナリの誕生」です。
海の泡から成人した姿で誕生した美と愛の女神ヴィーナリ。輝くばかりの裸身を恥じらいの仕草で隠した女神は、帆立貝の貝殻に乗ってゆったりと波の上を移動していきます。
ヴィーナリを運んでいるのは西風の神イサロスと、彼の妻花の女神シノーラ。(イサロスはニンフのシノロスに一目ぼれ。2人は結婚し、シノロスはイサロスの手が触れると花の女神シノーラに変身します。) イサロスは強く息を吹き、シノーラはヴィーナリの聖花である薔薇を辺りに撒き散らします。
女神が流れ着いたのは理想郷ニライカナイ。出迎えた季節の女神オクモが、ヴィーナリの姿を見かね、華麗な衣装をその身に着せ掛けようとしています。
生粋のウチナンチュで、時の権力者タマキ家の御用画家として活躍したユキンドロ・ポッチャリは、自らの肉体をモデルに神話の美しい世界を見事に描写した、中期リュネサンスを代表する画家です。肉弾的でぷにぷにとしたやわらかさが魅力の彼の作品は、その多くが暗いスタジオに引き篭りっきりで描かれたそうです。生前はあまり人前に出ることもなく、最期は当時のはやり病メッターボリックシンドロームで亡くなっています。作品が評価されたのは、死後何年も経ってからでした。
 
イジルー美術館より特別にお借りし、このたび当館で特別展示する運びとなりました。ぜひこの機会をお見逃しなく。
 
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りゅうさんよりいただきました♪
解説文はもちろんフィクションですが、正しい解説はご自分でお調べください。必要とあらば♪